番外編(川島雄三作品) NEW2015.12.27
『イチかバチか』A 川島雄三監督
1963 東宝

川島監督の遺作である『イチかバチか』と成瀬監督の遺作『乱れ雲』には一つ共通点がある。
両作とも撮影監督が逢沢譲である。。
ただし、『イチかバチか』はモノクロで黒澤映画のような重厚な映像だが、
『乱れ雲』は抒情的で美しいカラー映像である。


映画の中で何度か登場する駅。
これはロケーションした蒲郡市(蒲郡駅)ではなくて近くの豊橋市(豊橋駅)だ。
駅は近代的になったが、前のバス乗り場のロータリーの位置はほとんど映画当時のまま。




ラスト前、島社長(伴淳三郎)の銀行預金・200億円を運ぶ現金輸送車が通る蒲郡市内の「東海道本線」の踏切。
現在は高架橋になっている。この場所も含めすべて麻布田能久HPの管理人さんからの情報による。
映画の最初と最後に登場する200億円の札束の山(撮影はもちろん紙だろうが)のシーンは圧巻!





工場誘致反対と太田原市長(ハナ肇)の追放の市民集会(ロケ@の市庁舎屋上の設定)を知らせるトラックが通る蒲郡市内「正眼寺」の横の道。
止まれの標識の道は映画では用水のようになっていてトラックも橋を渡る。現在は暗渠になっている。

横の墓地は柵が出来ているが映画とほとんど同じ。




島社長が市長秘書(水野久美)と工場建設予定の埋め立て地を車で視察していると、
そこに工場誘致反対の車と船が現われるシーン。蒲郡市の海岸。
1枚目の写真の右が映画の中での工場誘致場所(宇宙博跡地)の設定。






トップページへ戻る

写真ページへ戻る